Amazon Businessは個人事業主も登録可能です。Amazon Businessのメリットやアカウント設定の図解、個人のAmazonプライムとの違いをまとめています。
Amazon Businessのメリットまとめ
法人・個人事業主向けの割引価格
アスクルで販売されているようなビジネス向け・オフィス向けの商品が個人事業主向け特別割引価格(だいたい5%程度安い)で購入することができます。また、購入する数が多いほど割引になる商品もあります。
アカウントの共有が可能
個人事業主の人で従業員を雇っている場合などは複数メールアドレスを事業用アカウントに紐付けて使うことができます。担当者別に承認が必要な発注可能限度額も設定できるのでワークフローを回すことも可能です。
請求書後払いの指定が可能
クレジットカードを作成していない個人事業主の開業直後などに嬉しい制度です。購入可能限度額も指定できるので買いすぎも抑えることができます。
2017年10月現在、請求書払いはAmazon指定の銀行口座への振込のみとなっており、現金、小切手、郵便為替、自動引き落とし、クレジットカード払いには対応していません。
発注番号(PO)の追加指定が可能
個人事業主だと別のシステム連携は考えずらいですが、法人などで基幹システムや会計システムなどに発注情報を連携している場合は追加で発注番号(PO)を指定して使うことができます。
[期間限定][場所限定]ビジネスプライム配送が無料
個人のAmazonプライムと同じように、お急ぎ便と日時指定が無料で使えます。ただし、定めはありませんが無料は期間限定とされています。また、ビジネス版は送る場所が法人や個人事業主の事務所や営業所として登録した場所にのみ郵送できます。
個人で登録しているAmazonプライムが共有できる
現状ビジネスプライムが無料なので配送スピードのメリットは一緒ですが、個人でAmazonプライムに登録している人はビジネスアカウントでも使うことで明確に個人事業としてもプライム料金を払うことになるので経費としての主張がしやすくなります。プライベートで使っている場合は全額経費は難しいと思いますが家事按分でしっかり経費計上しましょう。
個人事業主がAmazon Businessに登録するための必要書類
個人事業主であることを確認するために、以下の3つから一つを選んでコピーを提出する必要があります。注意点は「①②③すべての書類は税務署の印鑑が捺印された控えのコピーであること」。e-Taxを利用して申告した人は受信通知を含めたコピーを提出します。
以下のサンプルのように、マイナンバー(個人番号)の部分は見えないように塗り潰して提出します。また、上部の事業者の情報さえ分かればよいので下半分は隠してしまって問題ありません。
AmazonプライムとAmazon Businessの違い
Amazonプライムはあくまでも個人向け(プライベート向け)のサービスの位置づけである一方、Amazon BusinessはAmazonプライムとは別にビジネスプライムサービスがあります。
2017年10月現在、サービス内容は個人のプライム会員と同様のビジネスプライム配送のみが確認できます。ビジネスプライム配送は期間限定で無料なので、どこかのタイミングで有料化されるでしょう。
ビジネス版の注意点は、「ビジネスアカウントに登録した住所にのみプライム配送が使えること」です。直接取引先に配送するような指定は配送料がかかってしまうので注意しましょう。
同じメールアドレスでプライベートもビジネスアカウントも使えるか?
結論から書くと、「できません」。個人で登録しているメールアドレスでビジネスアカウントに登録しようとすると個人のアカウント情報がそのままビジネスアカウントに移行してしまいます。プライベートで使用しているメールアドレスとは別のアドレスを用意することをおすすめします。
ビジネスアカウントは複数人のメールアドレスで共有ができます。専従者など従業員を雇っている個人事業主は嬉しい機能ですが、プライベートのメールアドレスを移行すると過去の購入履歴まで共有メンバーに公開されてしまうので注意しましょう。
個人のアドレスをビジネスアカウントに登録する移行してしまう
個人のアドレスと別にビジネスアカウントに登録が可能(おすすめ)
個人でAmazonプライム会員の場合はビジネスアカウントもプライムに
Amazonプライム会員になっている人は新規作成するビジネスアカウントにもプライム配送特典を共有することが可能です。これは2017年10月時点ではビジネスプライムが無料で使えるためメリットはありませんが、今後ビジネスプライムが有料された時にメリットがでてきます。
以下の図のように個人のAmazonプライム会員権利を個人事業主としてのビジネスアカウントにも共有することができます。
個人事業主の場合は家事按分でAmazonプライムの年会費も経費にすることができます。Amazonプライムとビジネスアカウントに登録して、プライベートも便利に、事業用の買い物は割引価格でお得に、プライムは半分経費で、という一石三鳥な仕組みなので、Amazon Businessは個人事業主にとってメリットが非常に多い仕組みです。